みぞかくし (溝隠)

学名  Lobelia chinensis (L. radicans)
日本名  ミゾカクシ
科名(日本名)  キキョウ科
  日本語別名  アゼムシロ(畔筵・畔席)
漢名  半邊蓮(ハンヘンレン,bànbiānlián)
科名(漢名)  桔梗(ケツコウ,jiégěng)科
  漢語別名  急解索、細米草、瓜仁草
英名  
2024/04/25 植物多様性センター  2024/06/08 武蔵村山市岸
同上右 

2009/08/20 新潟県 糸魚川市 市振(いちぶり) 

2009/08/22 富山県 五箇山

2010/08/24 富山県 薬用植物指導センター

 ミゾカクシ属 Lobelia(半邊蓮 bànbiānlián 屬)には、世界に約400-440種がある。

  サクラダソウ L. angulata
臺灣・東南アジア・オセアニアに分布
  オオハマギキョウ L. boninensis
小笠原産
  ベニバナサワギキョウ L. cardinalis(紅花山梗菜) 北米原産
  ミゾカクシ(アゼムシロ) L. chinensis(L.radicans;半邊蓮・急解索・細米草・瓜仁草)
        『中国本草図録』Ⅲ/1380・『中国雑草原色図鑑』226・
        
 『週刊朝日百科 植物の世界』2-54、本草綱目啓蒙12/310
  L. davidii(江南山梗菜)
華東・兩湖・兩廣・四川・貴州・雲南産『全國中草藥匯編 上』p.115
  L. dopatrioides
    タチミゾカクシ var. cantonensis(L.hancei, L.alsinoides subsp.hancei,
         L.chevalieri auct. non Danguy;假半邊蓮)
         
琉球・臺灣・兩廣・雲南・インドシナ・ニューギニア産 
         絶滅危惧IA類(CR,環境省RedList2020)
    var. dopatrioides
インドシナ産
    var. kradungensis
タイ産
  ルリミゾカクシ(ルリチョウチョウ・ロベリア)L. erinus(山梗菜;E.Edging lobelia)
        
 南アフリカ原産、1752年イギリスに入る
  ロベリアソウ
(セイヨウミゾカクシ) L. inflata(北美山梗菜;E.Indian tobacco)
  マルバハタケムシロ L. loochoensis
  L. melliana(綫萼山梗菜・東南山梗菜)
浙江・福建・江西・湖南・廣東産『全國中草藥匯編 上』pp.114-115
  サクラダソウ L. nummularia(Pratia nummularia;銅錘玉帶草・普刺特草)
         
『全国中草葯匯編』上/805-806
  フジイギキョウ L. seguinii(西南山梗菜・破天菜・野煙・紅雪柳・大將軍)
         湖北・廣西・四川・貴州・雲南産 『雲南の植物Ⅱ』228 『全国中草葯匯編』上/669
  サワギキョウ L. sessilifolia(山梗菜)
  マルバミゾカクシ L. zeylanica(卵葉半邊蓮)
琉球・臺灣・福建・兩廣・雲南・東南&南アジア産
         絶滅危惧IA類(CR,環境省RedList2020)
   
 キキョウ科 Campanulaceae(桔梗 jiégěng 科)については、キキョウ科を見よ。
 和名は「畔ニ擴ガル故畔席、溝邊ニ蔓コル故溝隱ノ名アリ」(『牧野日本植物図鑑』)。
 『大和本草』に、「半邊蓮 ・・・此草マコトニ半邊アリ、車ノ半輪ノ如シ」と。  
 属名 Lobelia は、イギリスの本草学者ロベル Matthias de Lobel(1538-1616)に因む。
 北海道・本州・四国・九州・琉球・朝鮮・臺灣・長江中下流域以南・ヒマラヤ・インドシナに分布。
 中国では、全草を半邊蓮(ハンヘンレン,bànbiānlián)と呼び薬用にし、蛇の咬み傷などに用いる。『全國中草藥匯編 上』pp.224-225 『(修訂) 中葯志』IV/307-309
 また、サワギキョウ及び L. melliana(綫萼山梗菜・東南山梗菜)の 根・葉・花期の全草を、山梗菜と呼び 薬用にする。地方により、L. davidii(大種半邊蓮)を 山梗菜として用いる。

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